"Re:Desining" of Satellite-based Remote Sensing

当研究室は持続可能な開発目標(SDGs: Sustainable Development Goals)の達成に資するため、地球観測衛星のデータを利用した地球科学研究を"再デザイン"します。

令和元年台風19号洪水におけるPALSAR-2解析(第一報)

令和元年台風19号洪水におけるPALSAR-2解析(第一報)

令和元年台風19号に起因する災害においてお亡くなりになられた方々に謹んで哀悼の意を表します。
また被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。

当研究室では、表題の災害について、宇宙航空研究開発機構: 陸域観測技術衛星第6回研究公募「PALSAR-2データを用いた山間地域における水害・土砂災害のコヒーレンス解析」の一部として以下の解析を実施したので、最初の結果概要を報告します。

対象地域

長野県千曲川流域(上田〜中野〜飯山)

使用データ

災害後
2019年10月13日観測のPALSAR-2画像(ALOS2290982874-191013、Path20/Frame2870、標準プロダクトL2.1)

災害前
2015年9月29日観測のPALSAR-2画像(ALOS2072892880-150929、Path19/Frame2880、標準プロダクトL2.1)

解析手法
  1. 災害前後の画像を後方散乱係数(dB)に変換
  2. 平滑化フィルタ(φ10pix)処理
  3. 目視判定により水域をそれぞれ二値値抽出(災害後:<-21dB; 災害前:<-15dB)
  4. 陸域から水域に変化したとみられる部分を差分抽出
  5. 平滑化フィルタ(majority: φ15pix)により擬似セグメンテーション
  6. 2,000m2以下の領域を除去
結果

洪水域とみられる領域が河川周辺に多く抽出できた。ベクター形式データを以下に公開する。なお、この結果には災害と無関係な土地被覆の特異な変化、山林斜面の倒れこみ、人工物の新規設置などに起因する誤抽出が含まれる。二次利用についてはクリエイティブ・コモンズ(CC BY-NC 4.0)に沿い、出典明記を条件に改変・二次利用等を許諾する。

Google Earth (kmz)形式

シェープファイル(shp)形式

Fig.1) 洪水前PALSAR-2画像の一部

Fig.2) 洪水後PALSAR-2画像の一部

Fig.3) 洪水後PALSAR-2画像の一部に洪水抽出結果を重ねたもの

Fig.4) Fig.3 と同位置の地図. ESRI社ArcGISの背景画像を使用.

 

 

謝辞

使用データはJAXA/ALOS研究公募RA6の支援により提供されました。この場を借りて深謝申し上げます。

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免責事項:このウェブサイトから提供される全ての情報は、予告なしに変更または消去されることがあります。画像解析には細心の注意を払っておりますが、誤差や不確定性を含む可能性があります。したがって当サイトの情報を用いて行う一切の行為について何ら責任を負うものではありません。あらかじめご了承ください。

nagy

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